家紋の原型
家紋の起源は、一般的に平安時代と言われていますが、それ以前の古墳時代から発掘された埴輪には三角紋が、また龍の描かれた壁画や蝶の施された装飾品も見つかっています。
この三角紋というのは、後の鱗紋と成るもので、北条氏の家紋として有名な家紋です。
鱗紋は、蛇の鱗を表しており伝統的な魔除けの紋です。
龍は周知の通り中国から伝来した神獣ですが、日本では農耕民族には欠かせない雨を呼ぶ神として崇拝されていました。これが後の龍紋へとなったと言われています。
また、蝶は幼虫から蛹を経て美しい蝶に変わるという出世を連想させる事から家紋となり後に平家の代表紋となっています。