武家紋
武家紋の始まりには諸説がありますが、一般的な説としては戦場における敵味方の識別に 用いられていたとする説が有力だと思われます。 平安時代末期、源氏と平家の戦いにおいて源氏は白旗を平氏は赤旗を用いていました。 これが武家紋の始まりとされていますが、この時はまだ図柄は無かったようです。 その後、源氏が戦に勝利すると白旗ばかりになってしまい、ひとりひとりを区別するために 白旗に図柄を加えていったものが武家紋になったようです。 当初は戦場において本陣の幕や旗に記されていた家紋ですが、鎌倉幕府が開かれると 武士の名字と家紋を届け出るように制度化されたために家紋は一気に普及しました。